クルマの定期交換部品の1つであるバッテリー。乗り方次第ですが、2−5年で定期的に新品と交換する必要があります。また、比較的新しいバッテリーであっても、バッテリーあがってしまい、回復が難しい場合にも交換が必要です。そんなバッテリーの交換をできるだけ安く済ませる為に、料金を比較・説明していきます。

不都合な真実:バッテリー本体はAmazonが一番安い

業界の関係者に取っての不都合な真実「バッテリーはAmazonが一番安い」。ディーラーにしても、多くの整備工場やカー用品店は、部品商等の卸から仕入れています。また商品代に利益を乗っける為、必然的に高くなります。

例えば、トヨタのウィッシュのような一般乗用車のバッテリーを例にとりましょう。

カー用品店では、バッテリー本体代金は「3万円以上」します。ところが、同じ品番をAmazonで調べると、「1万前後」で購入することができるのです。

Amazonで購入する際の課題3つ

商品はAmazonが一番安いのですが、課題が3つあります。

  1. 適合バッテリーの見分けが難しい
  2. 正しく交換作業を行う必要がある
  3. 持ち込みの場合の工賃が高い

これらが理由で、作業をプロに依頼することが安心・確実なのです。

課題1.適合バッテリーの見分け方

バッテリーの種類は千差万別です。クルマの種類や型式によって異なり、一般の方には見分けが難しいのが実態です。特に外国車の適合バッテリーの見分けが難しいのですが、詳細は超簡単!自分のクルマの適合バッテリーの見分け方(国産車)

課題2. 正しい方法で交換する

簡単そうで落とし穴が多いのがバッテリー交換作業です。安易にDIYにトライし、ショートさせる一般の方も多数いらっしゃいます。詳細は、 正しいバッテリー交換の方法をご参照ください。

課題3. 持ち込みの工賃が高いor不可

せっかくAmazonで安く商品を購入しても、DIYではリスクが高い為、ショップに持ち込むのが賢明です。
しかし、商品持ち込みでの交換は「NG」や「割高な工賃」としている店舗が殆んどです。
個別に問い合わせる必要があり、以下で順に説明していきます。

バッテリー交換の選択肢

私たちユーザーにとって、バッテリー交換を依頼する先の選択肢は以下の5つです。

  1. ディーラー
  2. オートバックスやイエローハットなどのカー用品店
  3. ガソリンスタンド
  4. 街の整備工場
  5. 出張の交換業者

これから、各業者の費用を比較していきます。ご自身の状況や予算に合わせて業者を選択しましょう。

JAFではできないバッテリー交換

勘違いされている方も多いですが、JAFではバッテリー交換は行っていません。バッテリーが上がってしまった場合に、応急処置としてジャンピングスタートはしてくれますが、交換が必要な場合は、上記のいずれかの選択肢から選ぶ必要があります。

自分で交換する場合は要注意

自分で交換される方もいるでしょう。しかし、素人が安易に作業を行うとショートを起こしたり、適合バッテリーを間違って購入してしまうとなどのトラブルに気をつける必要があります。

合計金額(部品代 + 作業工賃)で値段を比較しよう

バッテリー交換を行う際に発生する費用は以下2-3つの合計です。

  1. バッテリー本体
  2. 交換工賃
  3. 出張費(出張の場合)

私たち消費者にとってこれらの「合計金額」で比較することが一番大切ですが、意外とこれを忘れて、騙されることが多々あります。

良くあるケースは、提示されている「作業工賃」が非常に安いが、部品代に多く利益が載っており、合計で見ると割高となってしまうケースです。

全てを含めた「合計金額」を念頭に、各業者別の費用を比較していきましょう。

【選択肢1】 ディーラー

一般的な認識の通り、最も高い選択肢です。ディーラーは「工賃」も「バッテリー本体代」も他の選択肢に比べて高いのが一般的です。

メーカーや車種によって「バッテリー本体の価格」も「作業工賃」も異なりますので、ここでは一般的な価格帯として記載します。

国産車

軽自動車

  • 20,000 - 30,000円(商品、工賃込み)

普通車・充電制御車

  • 30,000 - 35,000円(商品、工賃込み)

ハイブリッド車

  • 35,000 - 40,000円(商品、工賃込み)

外国車・輸入車

  • 車種により大きく異なりますが、非常に割高なケースが殆んどでしょう。

ディーラーは「持ち込み」不可が殆んど

ディーラーの場合、商品(バッテリー本体)の持ち込みは基本的に受け付けていません。受けてくれる場合でも、工賃は割高な設定となっているはずです。

特徴

  1. 整備士が作業を実施
  2. 工賃もバッテリー代も割高
  3. ディーラーブランドで安心
  4. 持ち込みは嫌がる

【選択肢2】 オートバックス・イエローハット

オートバックスやイエローハットに代表されるカー用品の特徴は、「交換工賃が非常に安い」ことです。FC店も多く、店舗によって異なりますが、1,000円を切る工賃を提示している店舗が多いです。

「工賃」は安いが「バッテリー本体」は高い

工賃は安いのですが、バッテリー本体に多くの利益が載っており、合計すると実は安くないことが殆んどです。

これらを踏まえた、概算としての合計費用は以下の通りです。

国産車

軽自動車

  • 20,000円前後(商品、工賃込み)

普通車・充電制御車

  • 25,000円前後(商品、工賃込み)

ハイブリッド車

  • 35,000円前後(商品、工賃込み)

外国車・輸入車

  • 車種により大きく異なります

カー用品店は「持ち込み」不可が殆んど

カー用品店の本業は小売です。バッテリー本体を販売することで利益をあげています。従い、ディーラー以上に商品(バッテリー本体)の持ち込みを嫌がります。受けてくれる場合でも、工賃はかなり割高となるはずです。

特徴

  1. 工賃は最安値圏
  2. バッテリー本体は高い
  3. 持ち込みは嫌がる

【選択肢3】 ガソリンスタンド・街の整備工場

数が多く、価格体系もバラバラのため、一概に費用を表せないのがガソリンスタンドや街の整備工場のケースです。

バッテリー在庫が少ない

物理的な問題で、自分の車に適合するバッテリーを在庫していないことも多いでしょう。安くても、商品入荷まで数日かかったりすることはデメリットと言えます。

作業が素人?

ガソリンスタンドで働く方はクルマのプロ、即ち整備士・メカニックであることは稀です。従い、バッテリー交換に対応している店舗であっても、あらぬトラブル(ショートを起こす、オルタネーターやスターターなど他の問題に気づかない)の原因となる可能性もあり、見極めが必要です。

「持ち込み」を嫌がる業者が殆んど

バッテリーに限った話ではないですが、持ち込みの場合、お断り価格に近い工賃を見積もる業者も多いでしょう。業者数が多く、対応はまちまちですので、個別に確認する必要があります。

特徴

  1. お店によっては格安
  2. 必ずしも整備士ではない
  3. 持ち込みは嫌がる

【選択肢4】 出張でバッテリー交換

出張でバッテリー交換をしてくれる業者がいくつかあります。

Seibii(セイビー)の場合、出張バッテリー交換の価格は以下の通りとなっています。

国産車

全て「バッテリー本体」「出張費」「交換工賃」「消費税」込みのお値段です。

  1. 軽自動車:20,000円
  2. 国産普通車・充電制御車:23,000円
  3. 国産アイドリングストップ車:33,000円
  4. 国産ハイブリッド車:33,000円

安いですね。これは、バッテリー本体をAmazonを中心とするネットで商品を購入しており、「実質的」に作業工賃のみの費用となっている為です。

外国車・輸入車

  • 外国車・輸入車:16,500円

「バッテリー本体」は含まず、「出張費」「交換工賃」「消費税」込みのお値段です。

外国車の場合、お車の種類によって適合バッテリーが異なり、価格幅が大きいことから、Seibiiが調べてご連絡する、といったやり方になっています。お客様ご自身でバッテリーをご用意されている場合には、「作業工賃」「出張料」のみとなり、上記料金の16,500円となります。

持ち込みok

出張の会社の特徴として、持ち込み、つまりお客様でバッテリーを用意することがwelcomeな点が上げられます。整備士のスキルで利益を上げている為、バッテリー代には拘らないのです。

Amazonで商品購入 + 出張での交換を選択すると、結果的に最も安く済むケースも多いでしょう。

また、交換した古いバッテリーも無料で引き取ってくれます。

特徴

  1. 整備士が作業を実施
  2. お車の簡易点検を無料で行ってくれる
  3. バッテリー本体はAmazonを活用しており、最安値圏
  4. 出張で整備士が作業なのに安い
  5. 出張で自宅や職場まで来てくれるので便利
  6. 持ち込みok

自分で実施する:バッテリー交換方法

自分で交換作業を行えば、工賃はタダ。きっちり自分の車に適合するバッテリーを仕入れて、正確に作業すれば最も安く仕上げることができます。簡単に手順を紹介します。

なお、外国車の場合、バッテリーが座席下など国産車とは異なる場所に格納されており、取り外しに特殊な工具が必要なことが多々あります。ここでは、国産車の一般的な例として記載します。

必要工具と備品

  • 10-12mmのレンチ
  • バックアップ電源(必須ではない)

1. バックアップ電源確保

バックアップを取らずに作業を行うと、ECUやカーナビの設定がリセットされるリスクがあります。

2. 端子を外す

ポイントは「マイナス端子」を先に外し、「プラス端子」次に外すことです。順序を間違えると、ショートの原因となります。

3. バッテリーを固定している部品「ステー」外す

ポイントはナットを緩めるだけにとどめ、取り外さないことです。

4. バッテリーを交換

バッテリー本体を交換します。

5. ステーを取り付ける

バッテリーを固定します。

6. 端子をつなぐ

外した時とは逆で、先に「プラス」、次に「マイナス」を繋ぎます。ポイントは、端子をしっかり奥までつなぐことです。

7. バックアップ電源を取り外す

これで完了です。

バッテリーの寿命と交換頻度

バッテリーの寿命・適正な交換頻度は2-5年です。幅があるのは、車の乗り方による為です。

短距離走行や殆ど車に乗らない方は短命

車のバッテリーは、走行中のエンジン回転を利用して、充電しています。バッテリーの消費量 > 充電量となると、バッテリーが痛みやすく、バッテリー上がりの原因となります。

例えば、車には毎日のるが、車で5分程度のスーパーとの往復のみ、といった場合だと、バッテリーへの負担が大きく十分な充電がされません。従い、バッテリーの寿命は短くなります。

定期定期に、1時間以上のドライブをすることが、バッテリーを長く使用する為にできることとなります。

交換タイミングのサイン

エンジンがかからない

バッテリーの寿命到来を知らせる最も悪い知らせは「エンジンが掛からない」です。この場合、至急バッテリーを交換する必要があります。

エンジンのかかりが悪い場合も、バッテリー交換を知らせるサインと言えます。

電気を使用する用品の様子がおかしい

ヘッドライト、室内灯、パワーウィンドウ、カーナビ、ドライブレコーダーと、車の多くのアクセサリーが電気を使用しています。例えば、アイドリングしている最中の電気が暗い、などの症状が出た場合は、バッテリーの寿命のお知らせと捉えて良いでしょう。

注意点としては、これらの症状が出た場合、原因が他(発電機であるオルタネーターや、スターター・セルモーターなど)である可能性があることです。何かおかしいと思ったら、迷わずに整備士に相談しましょう。

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