最近、お客様から「車のバッテリーが上がって、エンジンがかからない!助けて!」とのご連絡が増えております。実際、Seibiiでは、JAFや保険会社系のロードサービス会社よりもお安く、応急始動措置(いわゆる、ジャンピングスタート)をしています。

この記事では①バッテリー上がりの原因 ②カーバッテリーの役割と充放電の仕組み ③ジャンピングスタートのやり方 ④ハイブリットカーのバッテリー上がり対処法 ⑤バッテリー上がり処置後の対応について解説していきます。

作業中に警告音が鳴っても、火花が散っても、ハイブリットカーでバッテリーが見つからなくても焦らない!

手順を踏んで対応すれば、きっちり復旧できます!

バッテリー上がりの原因

まず最初に、バッテリーが上がる原因から解説していきます。

カーバッテリーでピンとこない方は、携帯のバッテリーをイメージしてください。携帯の充電、怠るとなくなるので、適宜充電が必要ですよね。

車のバッテリーも同じで、充電を都度する必要があります。携帯との違いは、エンジンをかけていないと充電できない、逆に言うと、エンジンをかけていれば充電は無くならないんです。

さて、バッテリーがあがる原因は、ざっくり5つです。

  1. 室内灯やライトの消し忘れ
  2. 短距離走行を繰り返す
  3. 車を長期間使用しない
  4. 車のどこか漏電、故障している
  5. たくさんの電装品を付けている

1. 室内灯やライトの消し忘れ

これは、最も良くあるバッテリー上がりの原因です。身に覚えがある方も多いでしょう。荷物を降ろしたりする為に電気を付けたまま、駐車場を離れてしまった、など。最近は少なくなりましたがヘッドライトの消し忘れも良くある原因です。

スマホでライトをつけっぱなし、充電しなければ当然電池切れますよね。それと同じ現象です。

2. 短距離走行を繰り返す

「短距離走行」と「バッテリーが上がる」が繋がらない方が多いと思います。車に乗っているのに何故、バッテリー上がりの原因となるのでしょうか。

上記「充電と放電の仕組み」で説明した通り、カーバッテリーは、エンジンをかけ、車を走らせることで、オルタネーターと呼ばれる部品が発電し、バッテリーを充電しています。つまり、短距離走行が繰り返されると、バッテリーの充電量を、バッテリーの使用量が上回ってしまい、いずれゼロになってしまうのです。

例えば、携帯電話のバッテリー残量が50%だったとします。その後、10%充電して、20%使用すれば、残量は40%になりますよね。これを繰り返すと、いずれ無くなる、車も同じです。

3. 車を長期間使用しない

「車に長く乗らないでいると、バッテリーがあがる」聞いたことないですか?
実は車は、エンジンをかけていない時でも電気を消費しています。例えば車の時計やナビ、オーディオ、コンピューターへのバックアップ電源など、電力を常に消費しているのです。

「週に1回程度しか乗らない」なんて方も多いと思いますが、要注意です!なるべく、充電(=車に乗りましょう)しましょう!

4. 車のどこか漏電、故障している

これは言ってしまえば充電器が壊れて充電できない!や、スマホの画面割れてすぐに電池がなくなる!と言ったところでしょうか。
上述の通り、車にはオルタネーターと呼ばれる発電機が付いています。比較的壊れやすい部品でもあるのですが、これが壊れると、発電されなくなる為、当然バッテリーは充電されません、

オルタネータが壊れると、エンジン掛かっていてもバッテリーの充電切れた瞬間にエンジン止まります。それはもういきなり「ぷすん」と、、、

「漏電」はかなり「稀」ですが、事故により配線の接点がショートしてたり、カーナビやドライブレコーダーをDIYで取り付けた際に配線の処理がしっかりと出来ていなかったりして、常に電気が流れ続けている状態が漏電です。この場合も、バッテリー充電量は枯渇します。スマホの画面が割れると、電池の減り方が異常に早くなるのも同じ現象です。かなり稀なケースで、どこかの部品が壊れて電気が垂れ流しになんてこともあるにはあります。

5.たくさんの電装品を付けている

ドライブレコーダーやETC、レーダー探知機など後から取り付けるクルマ用の電装品は近年増えています。
当然ですが、これらの電装品の取り付けを考えられて車の発電は行われていません。ですので、たくさんの電装品を取り付けるほど、バッテリーへの充電量も減っていくことになるのです。
また、これらの電装品はエンジンが止まっている間も作動するものがあります。エンジンが止まっている時にも電力を消費してしまいますので、バッテリーが弱っていってしまうのです。

この、エンジンが動いていない時に消費する電力の事を暗電流と言いますが、暗電流が大きいとバッテリーが上がりやすくなってしまいます。
電装品もほどほどにするのがバッテリー長持ちの秘訣となります。

カーバッテリーの役割と充放電の仕組み

上がってしまったバッテリーを復旧する前に.....

そもそも、多くの人が、そもそも車のバッテリーが「どの様な役割を果たしていて」「どの様に充電と放電をしているのか」知らないと思います。まずは、その役割と仕組みを簡単に解説します。

カーバッテリーの役割

カーバッテリーの役割は主に2つ有ります。

  1. エンジン始動時
  2. ライトなどの電装品への電力供給

1. エンジン始動時

車の動力は、2019年6月現在、殆どが「エンジン」です。そのエンジンが始動する際に、実は、電力を必要とします。

エンジンキーを回す(エンジンスイッチを押す)と、エンジンのスターターに電気が行きます。すると、スターターが作動し強制的にエンジンを回します。そして、エンジンが回転している時にガソリンと空気を混ぜた混合気に火をつけると、後は電気の供給が無くなるか、ガソリンが尽きるまでエンジンは回り続けます。
これがエンジンの作動です。

そして、そのスターターやエンジン本体に電力を供給しているのがカーバッテリーです。バッテリーからの電力の供給が無くなると、スターターを回すことができず、また、エンジンを点火することもできなくなります。
ですので、バッテリーがあがるとエンジンがかからなくなるのです。

2. ライトなどの電装品への電力供給

車には、ライト、エアコン、カーナビ、ドライブレコーダー、内部制御などの各種コンピュータ機器など、電気を必要とする電装品が沢山備え付けられています。カーバッテリーは、それらへの電力供給とメモリーなどのバックアップを行なっています。

これらの電装品は、エンジンが動いている時には発電機からの電気で賄うようになっていますが、エンジンが止まっている時にはバッテリーからの電気を使用します。

例えばハザードです。エンジンが動いていなくてもハザードは出すことができますが、この時ハザードはバッテリーからの電気で動いているため、スイッチを切り忘れるとバッテリーが上がってしまいます。

充電と放電の仕組み

カーバッテリーは、いつ充電されているのでしょうか?

エンジン始動後、車が走行すると、エンジンが回転します。その動力を利用して、エンジンに取り付けられているオルタネータ(発電機)と呼ばれる部品が発電します。発電された電力は①カーナビやライトなどの電装品に電力を供給し、②同時にバッテリにも電力を供給します。2つの仕事を同時にする事で電力の共有と充電をする仕組みになっています。

しかし、短い距離を走ってはエンジンを止めるという事を繰り返すと、バッテリーの電力はどんどんと減っていきます。
これは、バッテリーの充電をするよりも、エンジン始動時に使用する電力が上回ってしまうためです。
これがバッテリーにとっては一番過酷な使用環境となります。

ですので、車を適度に長い距離走らせておくことが、バッテリー上がりを防ぐために必要になるのです。

応急処置:ジャンピングスタートのやり方

バッテリーが上がってしまった際の応急処置は、ジャンピングスタートです。作業内容は至って簡単です。

バッテリーが空になってしまったのが原因なわけですから、「他の車」や「ジャンプスターター」と呼ばれる機材から電源を分けたもらうことで、バッテリーを始動させます。

Seibiiでは「ジャンプスターター」を利用しています。

バッテリージャンピング手順

  1. キーをOFFにする(AT車なら P or Nレンジも確認する)
  2. ジャンスタケーブルを繋げる
  • 繋げるときの順番: 「+(プラス)」と「+(プラス)」を繋げ、次に 「-(マイナス)」と 「-(マイナス)」を繋げる
  • 外すときの順番:  「-(マイナス)」から外し、次に 「+(プラス)」を外す
  1. ジャンスタの真ん中スイッチを押す(LED点灯)
  2. エンジンを始動する
  3. ジャンスタケーブル取り外し

Seibiiのメカニックが使用しているのは以下のジャンプスターター(Trekpow G22 ジャンプスターター最大1500A電流)です。

高容量でありながら、プラスとマイナスを間違えて接続しても保護してくれるジャンプスターターとなっています。軽くて、持ち運びにも便利なため、出張整備を行う際にはこれを使用しています。

Dont' panic!! 作業中の警告音に焦らない

警告音・セキュリティアラーム(クラクションが「プープープー」と鳴る機能)が付いている場合、バッテリー上がりを直す際に、突然誤作動で鳴りだすケースがあります。

慣れないと、大変焦りますが、DON'T PANIC!! 焦らないでokです。鳴ってしまうのは止むを得ないので、車の外にいる場合は、ドアを解錠しましょう。多くの場合、これで警告音が止まります。それでも止まらない場合は、エンジンをかけましょう。これで99.9%警告音は止まるはずです。

これでも止まらない場合は、バッテリー上がりとは関係のない故障の可能性があります。

応急処置 : ハイブリッド車のバッテリージャンピング方法

ハイブリッドカーのバッテリーは2種類あります。駆動用バッテリーと補機バッテリーです。

駆動用バッテリー : モーター走行するときに使用するバッテリーで、主に後部座席の下に隠されています。
補機バッテリー : いわゆる普通のバッテリーの事で、エンジンを始動するときやドアの開け閉めに必要となります。

バッテリー上がりによってエンジンが掛からないハイブリッドカーは補機バッテリーが上がっている可能性が高いです。

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(トヨタHPより)

補機バッテリーの場所

そして、そのハイブリッドカーの補機バッテリーはエンジンルームの中になく、ラゲージルームに置かれています。(一部車種を除く)

普通のクルマなら「ジャンプスターター」をバッテリーに繋げれば、ジャンピングでエンジンを掛けることができます。しかし、ハイブリッドカーの問題は補機バッテリーが上がっていると、ラゲージルームのドアが開けられないのです。
つまり・・・補機バッテリーにジャンピングスターターを付けたくても付けられないのです。

補機バッテリーに繋げることができない場合の対処法

ただ、ご安心下さい。別のやり方がありますのでご紹介します。
ハイブリッド車のエンジンルームには『救援端子』と呼ばれる端子があります。
この『救援端子』は補機バッテリーのプラスに繋がっているため、この端子を利用することでハイブリッド車のジャンピングを行うことが出来ます。
下の写真はトヨタのアクアの救援端子の場所です

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(TOYOTAアクア取扱説明書より)

補機バッテリーには直接繋ぐことができないので、この救援端子に「ジャンプスターター」の(+)を繋ぎ、(-)は金属部分に繋げば、問題なくジャンピングスタート可能です。

(-)単位に繋ぐことができなくても焦らない!

車の取扱説明書には(-)部分の場所が指定されていますが、そこにジャンピングスターターが届かなくても安心して下さい。

車の金属部分は全て(-)の電流が流れておりますので、近くにあるボルトやナット(塗装していないことが条件)に繋げて下さい。
そうすれば、ハイブリッド車のバッテリージャンピングができるでしょう!

バッテリー上がり処置後の対応

ジャンプスターターでバッテリー上がりを応急処置すると、エンジンは「一旦」かかるようになります。でも、それで解決!というわけではありません。

あくまでエンジンを掛ける電力を確保しただけであり、そこからバッテリーを充電しないといけないからです。バッテリー上がりを処置したのち、最低でも20km、或いは、1時間は走りましょう。でなければ、またバッテリーが上がってしまう可能性があります。

バッテリーが上がってしまったお客様の中に、「半年前にバッテリーを交換したので、バッテリーが上がったとしても、交換はしなくて良いですよね?」という質問をされる方がおられます。答えは、残念ながら「NO」です。

バッテリーが一度上がってしまうと、もはや新品ではなく、「いつバッテリー壊れるかわからない状態」と思って下さい。また、バッテリーの充電を十分に行ったとしても、新品の状態へとは戻りません。
つまり、一度バッテリーが上がったら、買い換えることをオススメします。

まとめ

普段から、お車の走行距離や使用頻度を意識するだけで、バッテリー上がりに伴う車の余計な出費を抑えられます。

休日は、車で遠出して、休みを満喫する、カーライフをエンジョイすることが、バッテリー上がりを防ぐ一番の手段なんです。

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Seibii(セイビー )では、国家資格を有する整備士・メカニックがお客様のご自宅や職場の駐車場にお伺いし、その場でお車の整備、修理、パーツ取り付けを行います。

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