TVやカーナビを、走行中に見たり操作することはできません。これは安全上の為ですが、助手席の方が操作したりTVを見るには不便ですね。

市販のTVキャンセラーキットを装着することで、走行中でもナビの操作やTVを見ることが出来る為、取り付けを希望される方が増えております。しかし、取り付けにはインナーパネルやグローブボックスを取り外す必要があることから、プロのメカニックに依頼することが確実です。

Seibiiでは出張でTVキャンセラーキットのお取り付けを行っておりますが、この記事では、TVキャンセラー、取り付けを行ってくれるお店、取り付け工賃、取り付け方についてまとめました。

TVキャンセラーキットとは

TVキャンセラーとは何なのか、どんな仕組みなのか、について解説していきます。

道路交通法による規制

ご存知の通り、自動車の運転中にカーナビやスマートフォンを操作することは道路交通法で禁止されています。

分かりやすく言うと、ドライバーが運転中にカーナビの画面を2秒注視すると違反となってしまいます。その為、純正や市販のカーナビは走行中に操作ができないように、車が走り始めると、運転者が操作やTVが見れないようにロックが掛かる仕様になっています。

道路交通法「第71条5の5」「当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができないものに限る。)を通話のために使用し、又は当該自動車に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置(道路運送車両法第41条第16号若しくは第17号または第44条第11号に規定する装置であるものを除く。)に表示された画像を注視しないこと。(一部略)

ナビが走行中にロックされる仕組み

ところで、カーナビはどうやって「車が走っている」を判断しているのでしょうか?

カーナビが走行中かどうか判断する基準は2つあります。

1.車速
2.パーキングブレーキ

1.車速

1つ目は車速を監視しています。車の速度をナビが監視することで車が「走行中」か「停車中」かを判断します。

2.パーキングブレーキ

2つ目はパーキングブレーキです。
パーキングブレーキを掛けると、メーターのところにランプが付くと思います。ナビは、このパーキングブレーキの信号を監視しています。停車中であっても、TVを見るためにはパーキングブレーキを引かないと見れないようになっているのは、このパーキングブレーキ信号をナビが監視しているからです。

TVキャンセラー

TVキャンセラーは、走行中もナビやTVがロックされずに見れる機器です。

TVキャンセラーの仕組み

上記の「車速信号」と「パーキングブレーキ信号」を誤認させるように作られています。ナビに「今パーキングブレーキは作動してますよ!」とか「今クルマは止まってますよ!」とナビに嘘の情報を伝えていると思ってください。
これにより、走行中であってもナビは「今クルマは停車中」と認識して、TV視聴やナビの操作ができるようになるというわけです。

TVキャンセラーは合法。車検も通る。

そんな装置をつけるのは違法では?と思われるかもしれませんが、安心してください。

TVキャンセラーの取り付け自体は違法行為ではありませんし、車検も問題なく通ります。

助手席に座っている人が操作をする分には、安全上も法律上も何の問題も無いからです。
ただし、ドライバーが走行中にTVの視聴やナビの操作を行う行為は言うまでもなく大変危険ですので、辞めましょう!

車種によって異なるTVキャンセラー

取り付け可能なTVキャンセラーは車種によって異なりますので、各々調べる必要があります。例えばベンツですとE2PLUG社製の製品が有名です。

TVキャンセラーの取り付けをしてくれる店舗

便利で取り付けたいTVキャンセラーですが、取り付けを実施してくれる店舗には選択肢がいくつかあります。

  1. ディーラー(トヨタ、レクサス、ホンダ、マツダ、ベンツ、アウディ、BMW、フォルクスワーゲンなどの正規店)
  2. カー用品店(オートバックスやイエローハットなど)
  3. 街の整備工場やガレージ
  4. 出張取り付け業者(Seibiiなど)

TVキャンセラーの取り付け工賃

TVキャンセラーの取り付けは、車の内部から電源を取る為に、インナーパネルを外したり専門的な知識と技術が必要です。各々、費用/工賃はどのくらいかかるのでしょうか。

正規ディーラー:12,000円〜

トヨタ、レクサス、ホンダ、マツダ、ベンツ、アウディ、BMW、フォルクスワーゲンといった正規ディーラーの取り付け工賃は、高いです。
少なくとも12,000円以上はかかるでしょう。また、正規ディーラーでは、そもそも取り付けをしてくれないところも多い為、確認が必要です。

カー用品店:9,000円〜

オートバックスやイエローハットといったカー用品の場合、9,000円からの料金設定になっているところが多いようです。注意点としては、Amazonなどのネットショップで購入した製品を持ち込みで取り付けをお願いすると、断られたり取り付け工賃が大変割高になることがあります。

街の整備工場:?

正直ピンキリですのでわかりません。ホームページを持っていない工場も多く直接問い合わせる必要があります。

出張取り付け業者:7,500円〜

プロのメカニックが出張でお客様のご自宅や職場にお伺いして作業するSeibii(セイビー )の場合は、出張費や工賃、消費税全て込みで以下の金額で対応しています。

国産普通車:7,500円
輸入普通車:11,250円

Amazonなどにて商品を購入し、Seibiiでお取り付けを行うのが最も安価で便利でしょう。

TVキャンセラーの取り付け手順

それでは、Seibiiが実際に出張でTVキャンセラーの取り付けを行ったLexsusを事例に、取り付け方を解説します。

レクサスES300h

ここからは実際の車両でTVキャンセラーの取り付け方法をご説明します。
今回取り付けたクルマはLEXUS ES300h(型式AXZH10)です。

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(LEXUS HPより)

取り付け手順

  1. サイドパネル取り外し
  2. フロントコンソールボックスパフィニッシュパネル取り外し
  3. シフトレバー取り外し
  4. コンソールパネル取り外し
  5. コンソール取り外し
  6. サイドパネル取り外し
  7. グローブボックス下部パネル取り外し
  8. インストルメントパネル左サイド取り外し
  9. インストルメントパネル取り外し
  10. ナビ本体取り外し
  11. TVキャンセラー取り付け
  12. 内装取り付け

ステップ1 : サイドパネル取り外し

はじめにセンターコンソールの横のパネルを取り外します。

Seibii出張TVキャンセラー取り付け:センターコンソール取り外し
Seibii出張TVキャンセラー取り付け:センターコンソール取り外し

ステップ2 : センターコンソールボックスフィニッシュパネル取り外し

次に、ナビの下に付いているパネルを取り外します。クリップだけで留まっている為、傷つけないように取り外します。
Seibii出張TVキャンセラー取り付け:センターコンソールボックスフィニッシュパネル取り外し

ステップ3 : シフトレバー取り外し

次にシフレバーを取り外します。シフトレバー2箇所の爪の嵌合を外し、カバーを下へずらします。
Seibii出張TVキャンセラー取り付け:シフトレバー取り外し

すると、シフトの中にピンが刺さっているのが見えます。(写真赤丸部分)このピンによってシフトが抜けないようになっています。ですので、薄刃ドライバーなどで左右のピンを外側にずらすとシフトが上に抜けます。

Seibii出張TVキャンセラー取り付け:シフトレバー取り外し

Seibii出張TVキャンセラー取り付け:シフトレバー取り外し

ステップ4 : コンソールパネル取り外し

シフトが抜けたらセンターコンソールのパネルを取り外します。
クリップだけで留まっているので、引っ張ればパネルが外れます。しかし、このように大きい部品はクリップの部分と強度が高い部分を引っ張らないと簡単に割れてしまいます。ですので、取り外す時に注意が必要です。

Seibii出張TVキャンセラー取り付け:コンソールパネル取り外し

取り外す時にはコネクターも抜きます。
Seibii出張TVキャンセラー取り付け:コンソールパネル取り外し

ステップ5 : コンソール取り外し

パネルが外れたらコンソールを取り外します。
これもクリップで留まっているだけなので、蓋を外し引っ張って取り外します。
Seibii出張TVキャンセラー取り付け:コンソール取り外し

ステップ6 : サイドパネル取り外し

次はセンターコンソール脇のパネルを取り外します。
運転席側のパネルは完全に取り外さなくても、パネルを浮かすだけでナビは外れます。
しかし、簡単に外れますので、傷をつけないためにも取り外したほうが無難でしょう。
Seibii出張サイドパネル取り外し
左右どちらもクリップの嵌合を外し取り外します。
Seibii出張サイドパネル取り外し

ステップ7 : グローブボックス下部パネル取り外し

グローブボックス下のパネルを取り外します。爪5箇所をマイナスドライバーなどで外し、引っ張ってクリップを取り外します。
Seibii出張TVキャンセラー取り付け:グローブボックス下部パネル取り外し

ステップ8 : インストルメントパネル左サイド取り外し

左サイドのパネルをクリップリムーバーなどを使用し取り外します。
これも傷つきやすいので、取り外すときは養生テープなどを使用し取り外すとうまく外れるでしょう。
Seibii出張TVキャンセラー取り外し:インストルメントパネル左サイド取り外し

ステップ9 : インストルメントパネル取り外し

最後に助手席からナビのところまで繋がっているパネルを取り外します。
ボルトで留まっている箇所はないので、端から順番に取り外していきます。
Seibii出張TVキャンセラー取り外し:インストルメントパネル取り外し
このように大きなパネルは無理やり力任せに外すと破損します。
クリップの付いている位置を確かめながら、工具を使用し、時には軽く引っ張り順番にクリップを外していくと簡単に外れます。

取り付けるときも同様で、クリップをうまく穴の位置に合うようにし、順番にクリップの上を叩くとすんなりと取り付けられます。
たまに、クリップと穴の位置が合っていないのにも関わらず、叩いて無理やり入れようとする人もいますが、クリップを破損する恐れがあり、クリップが破損したり曲がったりすると余計に取り付けが困難になります。

取り付けも取り外しもやさしく作業をしましょう!

ステップ10 : ナビ本体取り外し

ようやくナビ本体までたどり着きました。後は10mmのボルト4本を取り外すとナビ本体が外れます。
Seibii出張TVキャンセラー取り外し:ナビ本体取り外し

ステップ11 : TVキャンセラー取り付け

TVキャンセラーは写真の赤丸のコネクターの間に取り付けます。TVキャンセラーの片側をナビに、反対側を取り外したコネクターに取り付けます。この配線とTVキャンセラー本体を繋げて作業は完了です。
Seibii出張TVキャンセラー取り付け

ステップ12 : 内装取り付け&初期化設定

内装取り付け

今までに取り外した順番でナビと内装を取り付けていきます。
外したコネクターを忘れないように取り付けます。

TVキャンセラー本体の取り付けは簡単に出来ます。
しかし、ナビを取り外すまでが大変ですね!
とくにレクサスなどの高級車になればなるほど大変です。もちろん、車種によってはナビが簡単に取り外せるものもあります。

このような作業はプロに頼むのが確実でしょう!

初期設定項目

おっと、忘れるところでした!

ナビを取り外したので、最後に初期化の設定をします。

クルマはバッテリーが上がったり、電源コネクターを外したりするとナビのメモリーやTVのチャンネルなどが初期化されます。これはバックアップを取っている電源が断たれる為ですね。
近年のクルマはバックアップの電源が断たれてもメモリーがリセットしないようになっていますが、その他の機能がリセットされる可能性があるので注意が必要です。

今回作業を行ったレクサスES300hのナビ本体を外した場合に必要な初期設定項目は2つです。

  1. 必要データのダウンロード
  2. 電子取扱書のインストール

1.必要データのダウンロード

これは、G-Link加入(有料)の方のみ必要な作業となります。
G-Linkの各種サービスを利用するにあたって必要なデータのダウンロードをします。

  1. メニューボタンからG-Linkボタンを選択し【利用開始】または「ユーザー設定】を選択します。
  2. G-BOOKの画面が開いたら必要なデータをダウンロードします。

2.電子取扱書のインストール

ナビに電子取扱書がダウンロードされている場合は、再度ダウンロードします。手順は取扱説明書に同梱の【インストール操作要領】をみて作業を行います。

今回作業を行ったクルマは初期化設定は必要なかったので行いませんでした!

これで作業は全て完了です。


最後に宣伝です。

Seibii(セイビー )では、国家資格を有する整備士・メカニックがお客様のご自宅や職場の駐車場にお伺いし、その場でお車の整備、修理、パーツ取り付けを行います。

お車へのドライブレコーダー、ETC、カーナビといった取り付けから、車の故障診断、バッテリー上がり、バッテリー交換、窓ガラスの油膜取りと撥水加工コーティング、タイヤの付け替えと幅広く実施しています。

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