エンジンを動かす重要構成部品「イグニッションコイル」と「スパークプラグ」。これら部品は一定の使用頻度を越えると交換が必要です。

今回、皆が憧れる車の代表格Porsche Cayenneの「イグニッションコイル」「スパークプラグ」交換の出張依頼を頂きました。

Seibiiには様々なスキルを持ったメカニックがサービスを提供していますが、もちろん、ポルシェのプロもいます!

お客様の大切なお車、Porsche正規ディーラーや専門店で10年のキャリアをもつ整備士が確り対応しました!

この記事ては「イグニッションコイル」「スパークプラグ」の基礎知識からその交換方法に関して解説致します。

イグニッションコイルとスパークプラグの役割

ご存知、エンジンは空気とガソリンの混合気を圧縮・点火・燃焼させることで、そのエネルギーを動力として車を動かします。

「イグニッションコイル」と「スパークプラグ」は「点火」の役割を担う重要な部品です。

イグニッションコイル

ECUから来る点火信号を受けて、その電力を倍増させるのがイグニッションコイル。

スパークプラグ

倍増させた電力の火花をエンジン内部の燃焼室に放出して燃料を引火させるのがスパークプラグです。

イグニッションコイルとスパークプラグの劣化と交換頻度

イグニッションコイルやスパークプラグが劣化すると、以下のような不具合が生じます。

  • 走行時の振動
  • パワー不足
  • エンジンが止まる
  • 他部品に影響を与えて破損してしまう
  • チェックランプが点灯・点滅

最悪の場合はエンジンがかからなくなってしまいます。

交換頻度 : 3-40,000kmか4-5年

運転の仕方等で条件は変わりますが、ほとんどの車で、「30,000km〜40,000km」もしくは「4年〜5年」ほどでの交換が安全です。

これから解説する異常症状が確認されて放置すると、出先やせっかくのドライブ、旅行の時間が台無しになってしまうかもしれません。

異常が発生する前に予防整備として定期的に交換することを推奨します。
車種毎に各メーカーが交換基準(年数や走行距離)を設定していますので、参考にしてみて下さい。

一般的には「30,000 - 40,000km」もしくは「4-5年」での交換が良いかと思います。もちろん運転の仕方等で条件は変わります。

Seibii:イグニッションコイル

故障の前兆:エンジンチェックランプの点滅

今回のお客様の場合、「エンジンチェックランプが点滅したり消えたりする」との症状を事前に聞いておりました。

割れていたイグニッションコイル

エンジンルームを確認し、イグニッションコイルを外してみたところ、本体が割れていました。(写真の通り)

エンジン点火は、イグニッションコイルで電力を倍増させ、スパークプラグを経由して燃料に引火させることで行います。

イグニッションコイル本体が割れてしまうと、スパークプラグに伝える電力が割れ目から外に漏れてしまい、スパークプラグから出る火花が弱くなってしまいます。

今回のケースでは、燃焼室内部の燃料がきちんと燃焼せずに不完全燃焼になる為にエンジンチェックランプが点滅してしまうという症状が発生していたようです。

摩耗していたスパークプラグ

スパークプラグの確認をしてみたところ、先が火花で摩耗して、角がなくなっていました。エンジンチェックランプが点滅していたのは「イグニッションコイルが原因」でしたが、スパークプラグも、ちょうど交換時期だったようです。合わせて交換を実施しました。

これら2点の部品を交換すると、機能通りにエンジンの燃焼がされますので、車を走らせた際のフィーリングも変わり、気持ち良くドライブできるはずです!

欧州車と国産車で最適な工具が変わる

ここでメカニックならではの知識を披露させてください!

イグニッションコイルやスパークプラグの交換作業は、フロントフード(ボンネット)を開けてエンジンルームで作業を行います。

ヘコみ易いアルミ

今回作業を実施したカイエンは、958型カイエンSです。この型のカイエンは、アルミ素材の採用により軽量化が計られたモデルです。アルミは、鉄に比べると軽量ですが、そのかわり、柔らかく凹みやすい特徴があります。

特に、フロント廻りのフード、左右フェンダーはアルミ素材のため、作業時にヘコみや傷を付けないよう細心の注意が必要です。

欧州車向けの工具

ポルシェに限らず、ヨーロッパ車全体に言えるのですが、国産車の整備・修理では普段使わないサイズの工具を使用します。
ですので、作業前に適切な工具があるか確認が必要です。例えば「8mm」と「10mm」は国産車でも使用するサイズですが、11mm、13mm、15mm、16mm、17mm、18mm、19mm、21mm、22mm、24mm、27mm工具やトルクス、トリプルスクエア、ヘックス等が、欧州車で主に使用する工具です。

イグニッションコイルとスパークプラグの交換頻度

上記症状があってからだと出先やせっかくのドライブ中や旅行中の時間が台無しになってしまうかもしれません。
できましたら症状が発生する前に予防整備として交換を推奨します。
参考としては大体は各メーカー推奨の年数や走行距離があると思いますので参考にしてみて下さい。
運転の仕方等で条件は変わりますが、ほとんどの全車種では30,000km〜40,000kmもしくは4年〜5年ほどでの交換が良いかと思います。

【番外】 気高い猛獣:ポルシェ958型カイエンS

最後に、今回作業を実施したPorche・Cayenne の紹介をしましょう。

カイエン(Cayenne)という名前だけでも聞き覚えのある方が多いこの車、ドイツ高級自動車メーカーポルシェが製造・販売するSUVです。

今回、スパークプラグとイグニッションコイルの交換作業を実施したカイエンは、958型カイエンSです!!

誰が乗っても良い車!その特徴

958型カイエンは、前モデルと比べて、オンロード寄りになっています。

各部品やボディにアルミ素材が採用されて軽量化がはかられ、それでいて4.8Lの直噴ハイパワーエンジンを搭載しています。

結果、大型の車体に反して凄く軽快、でも、どっしりしていてドライバーの思いのままに曲がることができます。
ロールが少なく、しっとりとした足廻り。

最高級の乗り味なのに、アクセルを踏み込むと猛獣が突進するかのようなたまらない加速をしていく車なのです!!

気高い猛獣Cayenne S、誰が乗ってもすぐに良い車だ!!と納得させてしまう、外見も上品でカッコいい車なのです。

都内や全国主要都市ではよく見かけますが人気なのもうなずけますよね。メカニックとしてポルシェを10年触っていた私もいつかは絶対乗りたい車!!と今でも思っています。

Photo by Hunter Newton / Unsplash